飛騨古川日記

古都、飛騨古川への移住と古民家改修の記録

2024-01-01から1年間の記事一覧

DAY86-92 大晦日の振り返り:本年もありがとうございました

2024年12月31日があと数時間で終わろうとしている。昨年の11月11日に高山市近辺で移住物件を具体的に探し始めてから本日まで思えば激動の1年だった。 1月末で8年勤めた建設会社を退社し、移住準備と2級建築士の試験勉強に集中し始め、 2月~4月は移住資金作…

DAY81-85 市役所騒動(後編)

(前回からの続き) 市役所での一連の騒動は前回の応接室にて一旦終了した。我々は無論クレーマーではないつもりなので、ちゃんと聞く耳を持った方がいて下されば事を荒立てるつもりなど全くない。ただ、この騒動のあと1週間くらいの間に互いに色々思うところ…

DAY78-80 市役所騒動(中編)

(前回からの続き) 女性職員をスーパークレーマーから護らねば!と険しい表情で我々の前にいらした危機管理担当氏。「職員がよく確かめずに(仮ナンバーを)1日しか出せないと申し上げたのは間違いで、市としてそういう対応をした点は謝罪させていただきま…

DAY68-77 市役所騒動(前編)

今月、住民票を世田谷から移し、晴れて飛騨市民になった。それからわずか10日ちょっとの間になかなかの大事件が起きた。今回はその話を書こうと思う。かなり長い話になるので、何回かに分けて書こうと思う。 ことは、購入した車の仮ナンバー申請時に起こった…

DAY64-67 「時はいつの日にも親切な友達」

「グリーフケア」という言葉をご存知だろうか。ちょうど1週間前、T氏が北海道へ旅立った日、飛騨市でグリーフケアを題材にした映画『君の忘れ方』の先行上映を見る機会があった。 kiminowasurekata.com グリーフ=griefとは深い悲しみという意味で、一般にグ…

DAY57-63 グレピ達と留守番しながら移住2カ月での進化を思う

実は、先週からグレピ2頭と私とで古川の家を守っている。T氏とベンジーは北海道に買い付けに行っててしばし不在。T氏は自分が不在の間に私が不便だろうと出発直前まで作業し、ボイラーを設置してお風呂にお湯がはれるよう頑張ってくれ、その翌朝、古川の町に…

DAY55-56 回想:三つ子の魂百まで

三つ子の魂百まで。 これは私が以前勤めていた会社で産休の申請に行ったとき、当時CFOだった人が仰った言葉だ。彼は私の直属の上司ではなかったけれど、従業員600人以上の会社のCFOでありながら飄々とした組織人らしからぬ考え方と風貌の人だったので、会社…

DAY49-55 近づきつつある冬の足音

ああ、また1週間過ぎてしまった。東京から飛騨に戻ったのが先週の金曜日、気付いたら今日はもう月曜日。東京では銀座で牡蠣釜めしに舌鼓を打ったり、以前の仕事仲間に店舗のロゴマークを依頼しに行ったり。また別の日は、T氏のセカンドハウスを兼ねる予定の…

DAY45-48 再び世田谷生活とデビッドの苦悩

京都日帰りの翌日は解体作業の締めくくりの廃材片付けに集中し、その翌朝にバタバタと荷物をパッキングして再び2人と3匹で世田谷の実家に戻ってきた。 まずは京都土産の素敵なお菓子でお茶しながら父と母に古川での近況を報告。翌日からはT氏は千葉に用事が…

DAY41-44 ジャック脱走からの京都からの東京

T氏は高校生くらいの頃から車やバイクを触るのが大好きだったらしく、大抵の整備は自分でやってしまう。今年の冬、私が初めてのマイカーを中古で買うとき、飛騨市への移住を踏まえて色々相談したところ、雪国でも安心な4WDでシートヒーター付きの軽自動車を…

DAY36-40 怒涛の1週間と壮大な遊び

すっかりブログを書くのをサボっていた。そのくらい今週は毎日きつかった。理由の一つは、ついに今週、解体工事が本格的になってきたから。 火曜日にトラックの車検が無事に取れたため、水曜日にはT氏は解体材をトラックに積んでリサイクルセンターへ何往復…

DAY33-35 3連休最終日の酔っ払い備忘録

この週末、世の中は三連休で、我が家も高山ほどではないけれど観光客がほどよく訪れる飛騨古川町の中心街にあるため、紅葉ピーク時期の連休らしさを感じる毎日だった。 連休初日は生憎の大雨だったが、11月3日(日)は気持ちよい秋晴れで、我が家から徒歩1分…

DAY31-32 移住1ヶ月記念日とブラジャー事件

気づいたら飛騨古川に来て1ヶ月経っていた。怒涛の1ヶ月だった。特に他者と暮らす経験から長年遠ざかっていた私にとっては、知らない土地でインフラ未整備の古家で暮らすことより、共同生活を穏便に成り立たせるためのコツや距離感を掴むのがなにより大変だ…

DAY28-30 改修計画のポジティブな変更

この2、3日で改修計画がかなり変わることになった。もともと2物件があり、当初こちらに来る前はY家(↓)の改修に先に着手するはずだったのだが、実際に現地に引っ越して来て、両方の物件で生活してみて、考えが変わった。 Y家は立地的には観光の中心地に近く素…

DAY27 男性脳と女性脳と内助の功

日曜の朝は美味しいクロワッサンでスタートした。ご近所さんお薦めの週末だけパン屋さんに連れてって頂き、色んな種類のクロワッサンやシナモンロールなど買い込む。たまの贅沢な時間。 その後、ワンコのウンコによるちょっとしたトラブルが発生したが、チー…

DAY25-26 飛騨に戻って参りました

T氏のトラックと私の軽自動車に荷物とワンコをギューギューに詰め込んで、東京から飛騨古川へようやく戻って来た。おかしなもので30年以上暮らした世田谷の実家より、もう気持ち的には古川がホームタウンになっているらしい。まぁ、まだ冬の厳しさを経験して…

DAY23-24 歳を取ったら痩せてはいけないという話

東京滞在最後の日は母の付き添いで病院へ。3種類の検査を受けて3時間くらいかかったけど、そんなに深刻な状況ではないことが分かり、家族全員ひと安心…するとともに、ではなぜ?という疑問も多少湧き上がる。診察の最後にクリニックの先生から、とにかく痩せ…

DAY21-22 家族と離れてみて思うこと

気圧の関係なのか体調のせいか不明だが、今日は恐ろしく眠くて、朝ごはん食べて気づいたら眠っていて、昼ごはん食べて気づいたらまた眠っていて、鍼灸の予約時間30分前だと気づいて慌てて化粧もろくにせず飛び出して行く始末。もちろん鍼灸でも終始うとうと…

DAY20 日曜らしい過ごし方

午前も午後も会いたかった友人との時間に。 午前中に会った友人はもともとママ友だったけど、今はお互い子どもの話は最初の挨拶程度で(笑)、むしろ私達自身の新しい発見や挑戦の話を共有しては笑ったり泣いたりしてる。自分の中にしばらく眠っていた本当の自…

DAY18-19 住めば都というにはまだ早すぎる

帰京3日目…そろそろ飛騨に戻りたくなっていて、朝イチで戻りの日程をT氏と相談する。冷蔵庫もなくお湯も出ない、それに加えてプライベート皆無のあの家が既に懐かしいとは、どういうこと?それともやること満載で椅子に座る時間すらろくにないあの生活が、な…

DAY16-17 久々の世田谷ライフを満喫している

3連休あけの火曜日、チーム全員で東京に一時帰京することに。2週間ぶりの実家だ!温かい風呂だ!ベッドだ!行くぞー!と張り切っていたのだが、何を勘違いしたのか1人、朝の散歩中に別の意味で張り切りすぎて異様な風貌になってしまった輩が…オーマイガッ!…

DAY15 可愛げのある女になりたい

美味しいパンやワンコ達の可愛らしさや飛騨古川の美しい景色の力を借りて、どうにかこうにか冷戦脱却の兆しが見えてきた今日この頃。 「可愛げ」ということについて真剣に考えてみた。可愛げ…なるほど…53年間生きてきて縁がない言葉だった。否、「可愛げがな…

DAY14 濃すぎる日曜日からの二日酔いの月曜日

濃い…あまりに濃すぎる日曜日だった。 午前中は、飛騨古川の町並み保存に長年心血を注がれてきた設計士の方とじっくりお話しする機会を頂き、我が家のファサードをどう改修するかに始まり、車歩分離や商店街活性化のアイデアを交換し、屋根の融雪装置の計画…

DAY12-13 再び冷戦開始の巻

気持ちよく早朝の全員散歩してたはずが、またぞろくだらない口論からほぼ終日目も合わせず必要事項以外口もきかない冷戦状態に。こんなことばかりしてて大丈夫なのか、我々は。友達にLINEで愚痴ったら、若い証拠と慰め(?)られる。 でも、怒りながらも仕事は…

DAY11 熟睡できる時間の確保が超重要課題だと気付いた日

今朝はT氏とワンコチームが合流してから初めて朝6時まで誰にも起こされず安眠できた!理由は至ってシンプルで、昨日、寝室としている和室の建具を全部閉めて寝たから。今まではワンコ達の居場所としている元理容室店舗だったスペースとその奥の和室(寝室)…

DAY10 素晴らしい秋晴れの日に全員で散歩した

忙しい1日だった。 朝3時にワンコから散歩の催促に起こされるT氏の絶望感をうっすら感じながら爆睡を続け、6時頃に起き出し朝ごはんの用意。 片付け、掃除などしながらコーヒー飲みつつミーティング。 一昨日のデュシャンもどきをようやく撤去してくれること…

DAY9 高山祭1日目とウブドと古川と

今日が秋の高山祭の1日目だということを今朝になって知った。教えてくれたのは今朝お近づきになれた近所に住む方。その方によると古川の人は古川祭が一番!という自負があるから高山祭には行かない人が多いらしく、彼女も行ったことがないという。私も人混み…

DAY8 マルセル・デュシャン的な悲劇、或いは喜劇による僅かながらの変化

昨日の冷え冷えした空気をまだ引きずったまま、がしかし、工事期間中の3食の用意は私の重要な任務なので、起き抜け白米4合を研ぎ、卵4個を割って卵焼きの用意をする。エノキの味噌汁も作る。T氏がワンコ散歩から戻ると同時にいい具合にご飯が炊き上がる。一…

DAY6-7 別の蔵で過ごしながら書いている

移住生活がスタートしてようやく1週間が経った。移住3日目で電気が開通し、新品のウォシュレット付トイレが使えるようになって、水もなんとか使えてはいるが、相変わらずお湯は出ないし風呂も洗濯機も冷蔵庫もなく、カセットコンロ1つと温泉通いでなんとか凌…

DAY5 保護犬と暮らすということ

早朝コーヒーを飲みつつミーティングし、今日、明日は土日だし工事はせずにまずは必要な打合せや着工準備をして身体は休めようと決まる。とはいえ、ダットサンに積んでいる材木のうち何本かはどうしても今日降ろしておきたいというT氏。 こんな立派な楡とト…